TUYOSHI 誰も勝てない、アイツには
スマホでネットサーフィンをしていると
「バナー広告」と呼ばれる画像が目に止まることがあります。
※下のような画像のことです。
普段であれば「邪魔だなぁ」と思いながら、さっさと下にスクロールしてしまう人も多いはず。
しかし、そんなバナー広告の中にはインパクトの強いもの、ちょっとエッチなもの等、見ている人の興味を引きつける漫画も数多くあります。
今回はそういった漫画をピックアップして、どんな内容なのかを紹介していきたいと思います。
まず最初に紹介したいのは「TUYOSHI 誰も勝てない、アイツには」です。
見たことある! という人も多いと思います。最強のコンビニ店員が主人公の作品になります。
一時期、色々なまとめサイトに張り付けられていましたね。
この作品について紹介するにあたり、登場人物を簡単にまとめていきます。
◆登場人物
〇川端 強(かわばた つよし):本作品の主人公。
立川に一人暮らしをしている22歳のフリーターで、夢は画家になること。
現在二浪だが美大を志望している。夜はコンビニで働いている。
〇陳 神美(チン シェンメイ):本作品のヒロイン(たぶん)。
中国からの留学生。ツヨシと同じコンビニで働く女性だが、
その正体は中国武術者のスパイで目的はツヨシの正体を探ること。
年齢は不明だがビールを飲む描写があったことから少なくとも成人ではあるらしい。
〇星崎 愛之助(ほしざき あいのすけ):本作品の語り部、狂言回しを担当。
全日本大学空手道選手権で優勝するほどの強さを持つ青年。
空手人生において最大のライバルだった夢丘 照(ゆめおか てる)を下したツヨシに興味を持ち、接触を図る。
また現役の美大生でもあり、筋骨隆々な見た目に反して絵が非常にうまい。
◆物語のあらすじ
全日本大学空手道選手権で優勝した星崎。
星崎はかつてのライバル「夢岡」が空手を辞める理由となったツヨシに会うため、夜のコンビニに行くところから物語が始まる。
そこで星崎は、ツヨシが万引き少年たちをフルボッコにする光景を目撃する。
そんな圧倒的な強さを持ったツヨシに、星崎は興味を惹かれ、そのまま決闘を申し込むことに。
結果として星崎は負けてしまうが、そこから紆余曲折あり、ツヨシの弟子になる・・・・・・という流れになっています。
◆7話まで読んだ感想
一見地味だけど最強のコンビニ店員が無双する「バトル漫画」のような印象を受けました。
最強主人公のバックストーリーがうまく隠されていて、続きが気になるストーリー展開になっていると思います。
◆現時点での謎
〇主人公であるツヨシの強さの秘密。
体格は中肉中背。
特別厳しい修行をしているわけでもないのに、ケンカで複数人を相手にしても勝ててしまうほどの実力。
作中では戦う前に
「戦うのは一度だけでお願いします。二度はありません。戦う場所は人目のつかない場所で。それと、たとえ僕に負けても口外するのはやめてください」と口癖のように対戦相手に釘を刺しています。
強さの理由は隠さなくてはいけない理由があるのでしょうか。
この辺の謎が本作品の根幹になってくるのかなと個人的に思ったり。
そこそこ面白かったので、オススメ度は75点くらいかと思います。
メディアファクトリー_タブー・タトゥー
◆タイトル
タブー・タトゥー
◆ジャンル
現代異能バトル系
◆登場人物
・赤塚正義(あかつか ジャスティス)。あだ名は「セーギ」※俗に言うキラキラネームのようです。
・ブルージィ=フルージィ。通称「イジー」
・トム=シュレッドフィールド。イジーの部下。スーツを着た優男。
◆あらすじ
正義の味方を目指す少年、赤塚正義(あかつか ジャスティス)。あだ名は「セーギ」
ある日、セーギはチンピラに絡まれていた男性を助け、お礼として呪紋と呼ばれる
不思議な力を手に入れる。
翌日、セーギは謎の少女、ブルージィ=フルージィ(通称イジー)に絡まれ、そこで呪紋について色々聞かされる。
そして紆余曲折あり、イジーに協力する形でセーギは呪紋を回収する戦いに巻き込まれていく。
◆設定
呪紋:タトゥーのような見た目をしている。身体能力が上がったりするテンプレ的な異能の力。
※Fateの令呪にソックリです。
◆感想
強くなりたいと願う少年が、偶然異能の力を手にして謎の少女と出会い裏の世界に足を踏み入れる・・・・・・
という悪く言えば、どこかで見たことがあるような展開。
よく言えば、古きよき現代異能テンプレバトル物でした。
「正義の味方」とか令呪みたいな異能力とか全体的にFateを連想させる単語が多かったですね。
というか作者が漫画版「Fate/zero」の絵を担当されていた方だったので、その辺も影響しているのかもしれません。
ここからは内容についての感想。
当作品は全13巻出ており、筆者はゴールデンウィークを削って全巻読んでみたのですが、
序盤:普通に面白い。隠れた名作。
中盤:う~ん。
終盤:この人たちは何のために戦ってるの?
という具合でした。
ツカミはよかったんですが、中盤以降、失速していきました。
特に終盤あたりからネームドの敵キャラに魅力がなかったのも惜しかったです。
序盤は「ブラフマン」というラスボスが保有する組織と敵対するのですが、
そのブラフマンに所属する連中は、みんなキャラが立っていて、
魅力があっただけにそれと比べるとなぁ、と個人的に思うところがあったりなかったり。
※この作品はすでにアニメ化しているようで、このブログの趣旨とは少し外れてしまうのですが
4巻までは本当に面白かったので、4巻までは読んでみて欲しいなぁ~と思い記事にしてみました。
文春文庫_鬼平犯科帳_唖の十蔵
今回の記事は時代小説の短編集
「鬼平犯科帳」の1章「唖(おし)の十蔵」について触れていこうと思います。
◆タイトル
鬼平犯科帳_唖の十蔵
◆ジャンル
時代小説
◆世界観
物語の舞台は天明7年(1784年)の浅草周辺。
主人公たちは「火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)」という特別警察に所属している。
※ざっくり言うと「アカメが斬る!」のイェーガーズみたいな感じです。
◆登場人物
小野十蔵:この章における語り部。妻帯者。
おふじ:この章におけるヒロイン。未亡人。
助次郎:敵対する組織の下っ端。
長谷川平蔵:主人公。普段はニコニコしているが、有事の際は鬼のような性格になる。
◆あらすじ
特別警察「火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)」に所属する小野十蔵は盗賊団を追っていた。
ある日、十蔵は盗賊団のメンバーの一人である助次郎が密会するという情報を仕入れる。
十蔵が密会場所である小屋に入ると、そこには絞殺された助次郎と泣き崩れるおふじの姿があった。
おふじに話を聞くと、助次郎に捨てられそうになり勢いあまって殺してしまったことを知る。
十蔵は事情を聴いていくうちに情が移り、おふじに肩入れしてしまう。
なぜならこの時代は、家族が犯罪者であれば同罪とみなされ厳しく処罰される時代なうえに、おふじが助次郎の子を妊娠していることを知ってしまったから・・・・・・。
◆感想
短編集の1章ということもあり、物語の進行が駆け足だなという印象でした。
そのかわりテンポよく物語が進むのであっという間に1章を読み終えました。
ひとつ気づいたのは、対象の読者層がライトノベルと違うからか登場人物の平均年齢が高い高い。
判明している限りだと、
小野十蔵が30歳。
長谷川平蔵が42歳。
明言はされていませんがメインヒロインであるおふじも30歳は超えていると思われます。しかもバツイチ。
妻と不仲の十蔵が、未亡人であるおふじと不倫するわけですからね。
色々な意味で新鮮でした。
読んでて面白くなったな、と思ったポイントは最後のどんでん返しでしょうか。
衝撃のラストでした。
いい意味で期待を裏切ってくれました。
ラノベ風に書き直すなら
特殊警察に所属する主人公が、犯罪組織にいいように使われていた少女を保護する。
主人公は少女をかばうために、上司には報告しなかった。
次の日、主人公は助けた少女が特殊警察から指名手配されていることを知ってしまう。
そうこうしているうちに主人公は、組織を裏切ったとして少女もろとも指名手配される。
みたいな感じでしょうか。
オーバーラップ文庫_異世界迷宮の最深部を目指そう
◆タイトル
異世界迷宮の最深部を目指そう
◆ジャンル
ファンタジー
◆あらすじ
主人公、相川渦波が目を覚ますと異世界の迷宮にいた。
渦波は元の世界に帰る方法を探していると、
迷宮の最深部である百層に到達すれば願いが叶えられると知る。
そこで渦波は百層を目指し、迷宮を攻略していくことになる。
◆感想
印象としてはテンプレートな異世界転移ものだと思いました。
スキルやステータスもある、ゲーム的な世界です。
ただ、よくある無双系ではなく知恵を振り絞って敵を倒していく
方式だったのはよかったと思います。
最初はストーリーの進みが遅く、退屈な気持ちで読んでいましたが
ヒロイン候補の一人とパーティを組んだあたりから尻上がり的に面白くなってきました。
それと主人公のスキル『???』がどういったものなのかも気になりました。
おそらくは物語の根幹になっているのでしょう。
『???』にはどんな文字が入るのか。
また、どんな背景があるのか興味があります。
読み終わった後、おもむろに奥付を見てみると
【2014年7月25日 初版第一刷発行】という文字が。
・・・意外と売れていないようです。結構面白いと思うんですけどね。
隠れた名作というやつでしょうか。
ちなみに購入したのは秋葉原にある某書店だったりします。
(もちろん新品で買いました)
※奥付とは本の最後のページのことです。
出版社名とか作者名など本の情報が書いてあります。
◆どういう人にオススメできるか
ファンタジー作品が好きな人。
小説家になろう_つまるところ僕たちは退屈だ
◆URL
https://ncode.syosetu.com/n1417cm/
◆タイトル
つまるところ僕たちは退屈だ
◆ジャンル
現代日常
◆あらすじ
鹿児島の大学に通うことになった主人公、金田久志が
退屈撲滅委員会というサークルから勧誘される、というのが3話までの内容でした。
◆感想
主人公のモノローグが長くて読みづらい箇所はいくつかありましたが、
作品内の雰囲気は春を感じさせてよかったです。
◆展開予想
退屈撲滅委員会に主人公が所属し、
そこからイベントをこなしていく展開になるのだと思います。
◆どういう人にオススメできるか
日常系が好きな人。
本作品は小説家になろうで発掘しました。